二階堂 静(にかいどう しずか):理事・研究員

こんにちは。二階堂静(にかいどうしずか)です。岩手県北上市にある「介護老人保健施設たいわ」で作業療法士の仕事をしています。施設内の仕事だけではなく訪問看護ステーションの兼務や県内の特別支援学校へ外部専門家として訪問もしています。

私は元々、人と話したりすることはどちらかというと苦手です。作業療法を学ぶ学生時代に実習というものがあるのですが、指導にあたっていただいた先生はとてもお話が上手で、私もこの先生のようにうまく話ができないと作業療法士として働けないのではないかと悩んでしましました。そんなとき臨床心理士さんが「患者さんとうまく話ができなくても、患者さんの中に自然に溶け込んで一緒に作業ができるのは、あなたの強みだよ」と私に話してくださいました。

いくら苦手だからといって人との関わりなくして生きていくことは難しいと思います。得意でも苦手でも、そんな人との関わりが突然できなくなったらどうしましょう?私も2〜3年前までは想像したことはありませんでしたが、訪問していた患者さんがそうなってしまい、どうしたら家族とコミュニケーションが取れるか?を考え始めたのが、コミュニケーション支援を学ぶきっかけになりました。

意思を伝える機会を奪ってはいけないと思います。うまく話せなくてもいい。どんな形でも、どんな小さなことでも伝えられるように支える環境(支える人・機器など)を今、支援させていただいているみなさんの中に溶け込んで一緒に考えているところです。もちろん、研究所の一員として考えていることを形にしていくことも忘れずに取り組んでいきたいと思います。

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